オミクロン株の猛烈感染力、しかも空気感染する可能性 空港ザル検疫すり抜けすでに日本上陸か

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 南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」。世界保健機関(WHO)は「世界的に拡散する可能性が高い。危険性は非常に高い」と警鐘を鳴らした。日本政府は30日から1カ月間、全ての外国人の新規入国を停止したが、オミクロン株はすでに日本に上陸している可能性も否定できない。

  ◇   ◇   ◇

 WHOは他の変異株より感染が広がりやすいかどうかは、「まだ不明」としているが、感染力はデルタ株をはるかにしのぐ恐れがある。

 オミクロン株が流行している南ア・ハウテン州の実効再生産数は1.93と「2」に迫り、南ア全体の1.47を大きく上回る。

 南アからオランダに到着した航空機の乗客約600人中61人が陽性だったと判明し、判明しただけでうち13人がオミクロン感染だった。

 香港ではオミクロン陽性が判明した旅行者の向かいの部屋に宿泊していた旅行者まで感染。旅行者2人は接触していなかったため、空気感染した可能性がある。オミクロン株に感染していた南アからの旅行者がマスクを着けずにドアを開け、ウイルスが空気中に拡散した可能性が指摘されている。

厚労省は抗原検査に固執

 さらに、オミクロン株は、ワクチンや治療薬を効きにくくする懸念もある。「史上最悪の変異株」は、すでに日本に上陸していておかしくない。入国者は全員、空港検疫で抗原定量検査を受ける。問題は検査で「陰性」となり、検疫をすり抜ける陽性者がいる可能性があることだ。

 抗原検査はPCR検査より精度が劣る。昨年7月末、厚労省は空港検疫の検査をPCRから抗原に変更。抗原検査が採用されたため、陽性者を発見できず、アルファ株やデルタ株の上陸を許した可能性も否定できない。

 オミクロン株上陸を懸念し、ネット上では〈#空港検疫をPCRに戻して下さい〉との声も上がる。水際強化としてPCR検査に戻す考えはないのかーーー。厚労省に聞いた。

「厚生科学審議会感染症部会は、抗原定量検査は無症状者についてはPCR検査と同等の結果が得られると報告している。同等である以上、PCR検査より時間が短く、空港の手続きもスムーズになる抗原検査を採用しています」(検疫所業務課)

上昌広氏「審議会の結論は医学的に間違い」

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。

「審議会の結論は医学的に間違いです。PCR検査はウイルス量が数個から数十個で陽性を感知しますが、国立感染症研究所も抗原検査はウイルス量が500個以下では検出できないと公表しています。もし、審議会が言う通り、PCRと同等の精度で簡易な抗原定量検査が存在するのであれば、世界中で売れまくっているはずですが、そうなっていません。ましてや、オミクロン株の上陸を絶対に阻止すべき局面で抗原検査にこだわるのには理解に苦しみます」

 ナミビアから日本に入国した30代男性のコロナ陽性が判明し、オミクロン株かどうか、ゲノム解析するという。

 上陸は時間の問題か。

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