大谷翔平が愛読しMVPで再注目!「中村天風」啓発本の正しい読み方

公開日: 更新日:

 エンゼルスの大谷翔平選手(27)がア・リーグMVPに輝いたことで、にわかに注目を集めているのが昭和の実業家、思想家の中村天風(1876~1968年)だ。

 天風の著書は、パナソニックの創業者・松下幸之助、京セラの創業者・稲盛和夫など多くの経営者にも影響を与えたとされる。

「大谷はかなりの読者家で、渡米前に天風の著書『運命を拓く』を愛読していたということで再注目されています。要するに自己啓発本ですが、テニスの松岡修造も、メンタルトレーニングで一番良かったものとして天風の名前を挙げています。ネガティブな性格からポジティブになれたと話していました」(スポーツ紙デスク)

 大谷の受賞をきっかけに、Amazonの売れ筋書籍ランキングの総合30位以内に、天風の「ほんとうの心の力」(PHP研究所=2006年)と「運命を拓く」(講談社文庫=1998年)の2冊がランクインしている(22日現在)。まあ、大谷の愛読書にあやかりたいという気持ちは分からないでもない。

「私も若いころに何冊か読みましたが」と、米心理学博士で医学博士の鈴木丈織氏がこう言う。

「〈自分の欲を捨てろ〉という本もいっぱいありますが、天風さんの場合は真逆。〈自分の欲をかき立てろ〉というものです。こうなりたいといった自分の欲をポジティブな方向に燃やして目標を達成していくことを示唆しているのですが、具体的なアドバイスは何もありません。自分なりに応用していくしかないのですが、それで失敗する人が多いようですね」

 天風の著書に啓発されて、その気になって高すぎる目標を立てて挫折するというパターンが多いんだとか。

「で、読むだけで終わってしまう。ポジティブになるのはいいですし、目標は高い方がいいのですが、高いだけではダメ。大谷投手も自分の欲をかき立てつつも、現実的な目標をひとつひとつクリアし、徐々に目標を高くして、あの高みにたどり着いたはずです」

 啓発本を読んだからといって、われわれ凡人がすぐに大谷になれるわけもない。正しい読み方をしないと大谷には近づけないし、買っても書棚がメタボになるだけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿武町誤送金の7割「3500万円返還」で浮上した新たな謎…決済代行業者にも疑惑の目が

    阿武町誤送金の7割「3500万円返還」で浮上した新たな謎…決済代行業者にも疑惑の目が

  2. 2
    プーチン大統領「老兵&障害者」まで戦場投入の非情…ロシアの兵士不足が深刻に

    プーチン大統領「老兵&障害者」まで戦場投入の非情…ロシアの兵士不足が深刻に

  3. 3
    清野菜名が「トップコート」電撃移籍の真相 新田真剣佑の“隠し子騒動”封じた大手事務所の影響力

    清野菜名が「トップコート」電撃移籍の真相 新田真剣佑の“隠し子騒動”封じた大手事務所の影響力

  4. 4
    日本ハム清宮&万波スタメン外れ完封負け…改めて分かった“長距離砲”2人の存在感

    日本ハム清宮&万波スタメン外れ完封負け…改めて分かった“長距離砲”2人の存在感

  5. 5
    焦るロシア軍が投入した最新兵器「ターミネーター」は切り札か? 装備強力も実力は未知数

    焦るロシア軍が投入した最新兵器「ターミネーター」は切り札か? 装備強力も実力は未知数

もっと見る

  1. 6
    山口・阿武町4630万円誤送金「元ギャンブル狂」24歳男が単身で清貧生活を送っていたワケ

    山口・阿武町4630万円誤送金「元ギャンブル狂」24歳男が単身で清貧生活を送っていたワケ

  2. 7
    「ちむどんどん」に「教育上良くない」の批判も…4630万円誤送金・24歳男になぞらえてプチ炎上!

    「ちむどんどん」に「教育上良くない」の批判も…4630万円誤送金・24歳男になぞらえてプチ炎上!

  3. 8
    帰国への布石? ピース綾部“けちょんけちょん”の英語力は壮大なボケだったのか

    帰国への布石? ピース綾部“けちょんけちょん”の英語力は壮大なボケだったのか

  4. 9
    誤送金“使い切った”24歳無職男から「5116万円全額回収」は可能か? 月5万円返済でも85年

    誤送金“使い切った”24歳無職男から「5116万円全額回収」は可能か? 月5万円返済でも85年

  5. 10
    落語家ヨネスケさんは今…2015年に離婚し1人暮らし「結婚はもういい!」

    落語家ヨネスケさんは今…2015年に離婚し1人暮らし「結婚はもういい!」