村西とおる
著者のコラム一覧
村西とおるAV監督

1948年、福島県生まれ。バーテン、英会話教材のセールスマン、テレビゲームリリース業を経て、裏本制作で「裏本の帝王」と呼ばれ、その後、AV監督として一世を風靡。これまで3000本のAVを制作し、「AV界の帝王」としても有名。

【Q】周りの人が次々にがんに、愛犬まで。へこんでいます

公開日: 更新日:

 周りが次々がんになっていくので落ち込んでいます。従姉が胆管がん、近所で親しくしている奥さんが乳がん、行きつけの寿司屋のご主人が大腸がんと肺がん、バーのマスターが肝臓がん。みんな60代、50代。我が家では飼っている犬ががんになり、大変です。自分だけでも元気にしていようと思っていても、こんなに続くとは。人生100年はどこの国のことかと考えるとへこみます。(60代・主婦)

【A】大空真弓、高須克弥は9回も。がんは日本人の半数が発症する病気

 奥さま、気を確かにお持ちになられてくださいませ。知り合いの周囲の方々ががんにかかられたことで衝撃を受けられ、不安を抱かれているお気持ちはよくわかりますが、現代の日本人は半数ががんを発症するといわれています。よって知り合いの方々ががんになられることは何の不思議もないのです。もはや「がん」は日本人の国民病といっても差し支えない、ポピュラーな病気です。

 以前はがんといえばイコール死を意味する「危険な病気」でしたが、現代の医学では早期に発見すれば90%は寛解するといわれています。

 医学の進歩は日進月歩で、現在では尿の一滴から90%近い精度でがんの存在を確認することができます。

 刑務所生活を送られているワケではないのですから、不安であればそうした先進的診断を受けられ、心を落ち着かされるようになされてください。もし、早期ではないがんを発症なされても、絶望するに値しません。

 現代の医学では、いくらでも有効な手だての治療が行われているからです。

 女優の大空真弓さまはこれまで9度のがん手術を受けられ、高須クリニックの高須克弥院長もまた、9回の手術を経て元気にご活躍です。

 おふたりの例でも明らかなように、今日においては新型コロナと同じく、がんと共生して生きる時代を迎えているのです。どんなことでもそうですが、自分だけが不幸な目に遭っていると考えると、落ち込むのですが、自分だけではなく、他の多くの人たちも同じようなつらい目に遭いながら生きていると思えば救われるものです。

 もし万が一、自分ががんにかかっても、前述したように日本人の半分がかかる病気にかかっただけだと冷静に受け止められ、身の不幸を嘆き、視野狭窄に陥り、自分をイジメることのなきようになさってください。

 あなたさまはがんをもっとも恐ろしい病気と思い込まれているようですが、失礼ながらそうした思い込みは、無知からきていると言わざるを得ません。

 世の中にはがんよりつらくて厄介な病気になって生き地獄を味わっておられる方がたくさんいることを知るべきです。

 人間は不死ではありません。10億円の年末ジャンボ宝クジに連続10回あたろうとも、アマゾンのCEOのように世界一の金持ちになろうと、がんの世界的名医であろうが、死にたくないとの気持ちはわかりますが、死は等しく訪れ来て、燦燦と太陽に輝く昼が夜の漆黒の闇に染められるように、受け入れなければならないのです。

 人として生まれたからには、いくら願っても鳥のように大空を舞うこともできず、イルカのように海中深く泳ぐこともできず、不老不死の夢をかなえることはできないのです。

 バラでもないあなたさまがバラを愛で上げる喜びに殉じて、その宿命を生き切っていただきたく存じるのです。


◆9月30日、連載が単行本になりました!!「全裸監督が答える不道徳で世界一まっとうな人生相談」(発行:日刊ゲンダイ 発売:講談社)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    風吹ジュン70歳の今も高支持率の女優人生…私生活では実父と夫の不倫問題を乗り越えた

    風吹ジュン70歳の今も高支持率の女優人生…私生活では実父と夫の不倫問題を乗り越えた

  2. 2
    新種のクラゲ? パプアニューギニアで発見された謎の生物が話題

    新種のクラゲ? パプアニューギニアで発見された謎の生物が話題

  3. 3
    ヤクルト村上を支える「5番サンタナ」が今オフの目玉に! 引き留められるか、争奪戦か?

    ヤクルト村上を支える「5番サンタナ」が今オフの目玉に! 引き留められるか、争奪戦か?

  4. 4
    小栗旬が米国に再移住を決めた裏に…“大好きな先輩”西島秀俊の些細なひと言

    小栗旬が米国に再移住を決めた裏に…“大好きな先輩”西島秀俊の些細なひと言

  5. 5
    「期限前トレード」はダイヤの原石を出してポンコツをつかまされるケースが多い

    「期限前トレード」はダイヤの原石を出してポンコツをつかまされるケースが多い

  1. 6
    大魔神・佐々木主浩の驚愕発言「自分は先発投手の家族も養っている気持ちで投げている」

    大魔神・佐々木主浩の驚愕発言「自分は先発投手の家族も養っている気持ちで投げている」

  2. 7
    元トレンディー女優・浅野ゆう子がたどり着いた“幸せ太り”の境地…年下実業家と熟年婚から4年

    元トレンディー女優・浅野ゆう子がたどり着いた“幸せ太り”の境地…年下実業家と熟年婚から4年

  3. 8
    内閣改造“脱・旧統一教会”の真価を占う2つの最重要ポスト 現職2閣僚は教団と関わりが

    内閣改造“脱・旧統一教会”の真価を占う2つの最重要ポスト 現職2閣僚は教団と関わりが

  4. 9
    自民党と旧統一教会「関係ない」から一転…茂木幹事長“手のひら返し”発言に批判殺到

    自民党と旧統一教会「関係ない」から一転…茂木幹事長“手のひら返し”発言に批判殺到

  5. 10
    萩生田経産相に岸田首相が政調会長を打診する「別の狙い」 アベノミクス脱却だけじゃない!

    萩生田経産相に岸田首相が政調会長を打診する「別の狙い」 アベノミクス脱却だけじゃない!