維新の躍進は本当か? 実際は2012年衆院選より「13議席減」「比例420万票減」
「政権選択選挙なので我々は負けているわけでしょ」。総選挙投開票日の10月31日夜、日本維新の会・松井一郎代表は謙虚な姿勢を崩すことはなかった。公示前から4倍近い41議席を獲得。だが、「躍進といっているのはメディアの皆さんがキャッチフレーズをつけているだけ」と淡々と受け流し、他党がうらやむ「4倍増」の喜びはほとんど見えない。
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野党を担当する全国紙政治部記者が解説する。
「維新の議席増は予想されていましたので、松井代表としては想定通りということでしょう。それ以上に『これから』を考えて、あのような渋い表情を浮かべていたのだと思います。当然、『これまで』とは違う対応を迫られることになるでしょうから」