【ラープガイ】3色のさっぱりスパイシー タイ北部のサラダ
タイ料理バル タイ象(東京・新橋)
タイの国土は南北に長く延びており、北部と南部では食文化が異なる。
「例えば青パパイアを使ったソムタムサラダは北部発祥です。鶏もも肉を直火で焼いて辛い漬けダレで食べるガイヤーンもそう。今回紹介するラープガイも、もともとは北部の料理です」
とは店長の迫英介さんだ。ラープガイとは、いわゆる鶏ひき肉と野菜のサラダ。青ネギに赤ピーマン、そして鶏そぼろと3色の組み合わせが目を引く。一見すると辛くはなさそうだが、これがまた――辛い。
「そんなに辛くはしていないんですけどね」と料理人のストンさんは笑うが、そこはやはり、慣れているかどうかだろう。
当然辛いだけじゃない。野菜のシャキシャキ、鶏そぼろの弾力という食感は口の中を楽しませ、レモンは自己主張を抑えながら程よい酸味を与えている。
合う酒はもちろんビール。大辛にするもピリ辛程度にするも、作り手の好み次第だ。
《材料》
ソース
・ナンプラー 大さじ1
・砂糖 大さじ2分の1
・レモン汁 小さじ2
・唐辛子 お好みの分量
《具材》
・生米 適量
・鶏ひき肉(もも) 150グラム
・赤タマネギ 4分の1個
・赤ピーマン 2分の1個
・青ネギ 適量
・刻みパクチー 少々
・粉山椒 少々
《作り方》
(1)生米をフライパンで、軽く色づくまで中火で煎る。煎った米をフードプロセッサーにかけ、粉末状にする
(2)鶏ひき肉を沸騰したお湯に入れ、箸でほぐしながら5分程度茹で、ザルにあける
(3)あらかじめ混ぜておいたソースと鶏ひき肉、好みに切った野菜を混ぜ合わせ①と刻みパクチー、粉山椒をかけて完成
▽ジットダムロン・ウイワット・ストン
66歳。タイ王国ナコーンラーチャシーマー県パークチョン郡出身。16歳から姉の経営するレストランで働き、タイで20年、日本で30年、タイ料理を作り続けているベテラン。奥さんも料理人。
▽タイ料理バル タイ象
2017年オープン。ベテランシェフの作る本格タイ料理が名物で、女性にも人気。苦手な人のために辛さの調整やパクチー抜きにも応じている。迫英介店長(写真(右))が現地で購入したタイ雑貨など、内装も必見。
東京都港区新橋3―17―5 グランフォークス新橋ビル2F
℡03・6432・0050
営業時間=11時~14時半(ランチ、平日のみ、14時ラストオーダー)、17~24時(23時ラストオーダー)
日曜定休