立憲の美魔女がハマのドンと強力タッグも…“打倒ガースー”かなわず
【落選】立憲・岡本英子氏(神奈川2区)
9回連続当選こそ阻めなかったものの、美魔女とハマのドン連合軍は間違いなく菅前首相を追い詰めた。
09年の政権交代選挙で、小此木八郎・元国家公安委員長を破った元職の岡本英子氏(57)は元横浜市議。地縁もあることから、今回、野党統一候補として菅前首相にガチンコ勝負を挑んだ。
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岡本氏は浪人中の8年前に国民的美魔女コンテストのファイナリストに選出された異色の経歴の持ち主。そこに横浜港ハーバーリゾート協会会長で“ハマのドン”といわれる藤木幸夫氏の強力な支援が加わった。藤木氏は今年8月の横浜市長選で息子同然の小此木氏ではなく、野党統一候補の山中竹春氏を応援し、勝利をもたらした。
「藤木氏という強力な助っ人の登場に危機感を募らせたのか、菅前首相は前首相のプライドをかなぐり捨て、公示日に地元入りして『絶対に当選させてください』と懇願してきました。演説場所に向かう際はこれまでめったに利用してこなかった地下鉄を使う徹底ぶりでした」(地元関係者)
かろうじて生き残った菅前首相のしぶとさはさすが。しかし、今後も菅前首相のお膝元では菅系候補と野党系候補の激しい攻防戦が続きそうだ。
【落選】立憲・ライアン真由美氏(広島3区)
19年の買収事件で実刑が確定した河井克行元法相の選挙区に、与党統一候補として、比例中国ブロックから転出したのが、現国交相の公明・斎藤鉄夫氏。
斎藤氏と事実上の一騎打ちとなった野党統一候補のライアン氏は、20年以上務めた、企業向け英語研修や講演・セミナーなどを手掛ける会社の取締役を辞任。「金権政治からクリーンな政治」を訴え立候補。
「地元の自民党系地方議員の多くが河井夫妻からカネを受け取っていたため、選挙活動がしづらい状況。そんな中、ライアン氏は連日、街頭演説で支持を訴えていましたが、初めての選挙戦のためか、いかんせん『しゃべりが迫力不足』との声も聞かれました」(地元関係者)
公明地方議員が近県からも総動員され、「金権政治」に鉄槌下されず。
【落選】共産・池内沙織氏(東京12区)
東京12区は2003年以降、自民が都内で唯一、候補擁立を見送り、公明候補を支援してきた「自公連立」の象徴区。
池内氏にとっては念願の選挙区での議席奪取のチャンスだった。
公明代表だった太田昭宏氏が引退し、比例北関東から鞍替えした後釜の岡本三成氏は圧倒的に知名度不足。
池内氏は12区から4度出馬し、14年には比例で復活当選。選挙区内で顔は知られ、“池内人気”は健在だ。選挙戦終盤は池内氏が岡本氏を猛追し、「大金星」も囁かれていたが、池内氏がアテにしていた無党派層の票を、維新新人の阿部司氏にかなり奪われてしまった。
結果、漁夫の利を得た岡本氏が当選。
与党批判票を維新に持っていかれる現象がここでも起きた。