盛り上がる四国の旅「愛媛&高知」観光列車とまち歩きでリフレッシュ

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 新型コロナは第5波のヤマを越え、小康状態を迎えている。遠くまで足を延ばすなら、今がチャンス。デスティネーションキャンペーンで盛り上がる四国を訪れた。

  ◇  ◇  ◇

■年内がラストランの「伊予灘ものがたり」

 穏やかな瀬戸内海と勇壮な太平洋に囲まれた四国では、さまざまな表情をした海を各地で見ることができる。そのひとつ、愛媛の美しい海を眺めながら列車の旅を満喫できるのが、四国初の観光列車として2014年に運行を開始した「伊予灘ものがたり」だ。現在は2両編成で運行されているが、来年春には新型の3両編成が投入される予定で、現行の車両は年内で終了となる。ラストランまで残された日は少ない。

 この日は伊予大洲駅から松山駅に向かう「双海編」に乗車。若いカップルやおひとりさまの男性ら、平日にもかかわらず利用者が多いのは人気の証しだろう。

穏やかな海と和洋折衷のごちそう

 木のぬくもりが伝わる車内では、地元の食材を使った料理とソフトドリンクに、地ビールや地酒も楽しめる。双海編の食事は内子町の道の駅にある人気の「レストランからり」の2段重ね(5000円=要予約)で、茶そばの上にマダイの煮付けがのった「鯛麺」のほか、「カマスの柚庵焼」「ローストビーフ」など品数は豊富。6つの純米吟醸酒の中から3つを選べる「地酒飲み比べセット」(1200円)は、1杯ずつボリュームがあるので飲んべえにはたまらない。おいしい料理と車窓を流れる景色をツマミに、クイクイと酒が進んでしまう。

 途中の下灘駅は、映画「男はつらいよ」など数多くの作品に登場した人気のロケ地。隣の伊予上灘駅では犬と猫の“福駅長”が乗客を出迎えてくれる。沿線の人たちがうちわや大漁旗で歓迎する“おもてなし”も気持ちがいい。

(問)JR四国電話案内センター(℡0570・00・4592)
 

聖徳太子も癒やされた「最古の湯」

 聖徳太子も疲れを癒やしたという松山市の道後温泉は、日本最古として知られる名湯だ。その本館は、温度の違う18本の源泉をブレンドして使用しているため、商店街の「椿の湯」や別館の「飛鳥乃湯泉」も含めて、すべて無加温・無加水の掛け流しである。本館は現在、24年末までを予定している保存修理の工事中で、作業用の屋根や囲いに覆われているが、湯に入ることは可能。ただし休憩室は使えないため、お茶とお茶菓子の“おもてなし”は「飛鳥乃湯泉」(℡089・932・1126)でやっている。料金は大人1280円(2階の大広間利用)で、給茶サービスが付かない1階の浴室のみの利用は大人610円。

「地元では銭湯と同じ料金(400円)で入れる『椿の湯』の利用者が多い」(ボランティアガイドの大西修史さん)というのでお邪魔してみたいが、マナーがなっていないと常連さんに叱られることもあるそうだ。
 

山内家の筆頭家老が築いた城下町

「佐川」と書いて「さかわ」と読む。

 高知県中西部に位置する佐川町は、土佐藩の初代藩主となった山内一豊の筆頭家老・深尾重良が築いた城下町。近くを流れる仁淀川の支流が、南の太平洋側から北の四国山地側に流れるため、逆川と呼んでいたものが佐川になった、ともいわれている。

 その中心部の上町地区は商家住宅と酒蔵が軒を連ね、往時の賑わいを感じられる場所だ。その真ん中に位置するのが「司牡丹」「船中八策」のブランドで知られる司牡丹酒造。大通り沿いにある1号蔵は長さが85メートルもあり、日本で一番長い蔵といわれている。白壁の下がコンクリートになっているのは、建物をジャッキで上げた時の名残。その昔、木桶をホーロータンクに入れ替える際に、酵母が付いた建物を壊さずに全体を持ち上げる改築をしたそうだ。
 

 近くには、明治期に製造された木造2等客車を展示した「うえまち駅」や幕末の資料を展示した「青山文庫」などもある。

「仁淀ブルー」の清流に浮かび、お弁当(要予約)を食べながらのんびりと過ごす「屋形船仁淀川」(℡0889・24・6988)、高知を舞台にしたアニメ映画「竜とそばかすの姫」のシーンを展示したJR伊野駅も人気だ。

(取材・文=二口隆光/日刊ゲンダイ) 

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