【埼玉②】10区は金満選挙全開 山口泰明の次男「世襲批判」に油

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○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。(前)は比例で当選。

 ◇  ◇  ◇

【埼玉9区】
△○大塚  拓48自前
▲ 杉村 慎治45立新
  神田 三春67共新

 大塚は丸川珠代前五輪担当相のダンナ。政権交代した2009年にバッジを失ったのがトラウマになり、家庭そっちのけで選挙区に入り浸る。日本学術会議の任命拒否をめぐる国会審議では、「既得権益集団」とあげつらってデマを流した。杉村は石井一元国家公安委員長の元秘書。

【埼玉10区】
▲▲山口  晋38自新
△△坂本祐之輔66立元

 自民党の山口泰明前選対委員長が引退し、次男の晋が初挑戦。菅官房長官時代に秘書官を2カ月務めたのが売りらしい。県連は公募に応じた24人の中から「厳正な審査」で選出したと説明するが、マユツバだ。7月下旬の擁立発表後、ホンの数日で選挙区内の泰明ポスターがくまなく晋&菅の2連に張り替えられ、のぼりも乱立。ポスティング頻度もハイペースだ。資金力と組織力を見せつけ、世襲批判に油を注ぐ。選挙プランナーも起用する力の入れようだが、「壁に向かって話すような泰明さんのスタイルを踏襲している」(地元有権者)と陰口も聞かれる。

 国政復帰を目指す坂本は東松山市長を4期務めるなど地元密着型。「無敗の男」と呼ばれる中村喜四郎衆院議員や、人寄せパンダの蓮舫参院議員が選挙区入りして後押しするも、苦しい戦いだ。

【埼玉11区】
○○小泉 龍司69自前
  島田  誠63立新
  小山 森也30共新

 郵政選挙で離党、無所属で4連勝した小泉が二階派特別会員を経て完全復帰。島田は元寄居町長。

【埼玉12区】
▲▲野中  厚44自前
△△森田 俊和47立(前)

 因縁の2人が4度目の対決だ。野中は「魔の3回生」で、祖父は国土庁長官を務めた野中英二元衆院議員。森田とは県議時代の同期で、さかのぼること自民の公認争いからバトルを繰り広げている。敗れた森田は次世代の党などを経て前回、希望の党から立って初めて比例復活。野党票がまとまれば雪辱の可能性アリ。

【埼玉13区】
○○土屋 品子69自前
  三角 創太33立新
  赤岸 雅治60共新

 参院議長を務めた土屋義彦知事の次女の土屋が盤石だ。三角は手塚仁雄衆院議員の学生秘書を経験。三菱UFJ銀行を退職して前回、11区で希望の党から初出馬したが、全く歯が立たなかった。

【埼玉14区】
○○三ツ林裕巳66自前
  田村  勉73共新
  鈴木 義弘58国元

 三ツ林は祖父の代からの政治家一族。科技庁長官だった父、そして兄から選挙区を引き継ぐ。鈴木は維新時代に2回比例復活したが、希望の党立ち上げに加わった前回は落選した。

【埼玉15区】
○△田中 良生57自前
 ▲高木錬太郎49立(前)
  沢田  良42維新

 菅前首相を支える「ガネーシャの会」に所属する田中の5選が堅い。高木は立憲民主党代表の枝野の元秘書。前回選挙の公示目前、枝野から比例北関東ブロック単独候補での出馬を打診され、バッジを着けた。枝野をはじめとする大物弁士が連日選挙区入りするが、壁は厚い。

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