二階派が衆院選で壊滅危機! 自民党候補競合の6選挙区「公認争い」に全敗か
自民党内で二階前幹事長が力を失ったことで、衆院選に向けた公認争いは仕切り直しだ。露骨な二階派優遇で候補者が競合したままの選挙区は6つ〈表〉。そのうち、山口3区で動きがあった。
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県連が1日、くら替え出馬を表明している林芳正元文科相(60=岸田派)を公認候補として党本部に申請すると決定。一方、同区支部長で現職の河村建夫元官房長官(78=二階派)は「小選挙区で勝ち続けている候補者の選挙は現職優先」と主張し、かつてないほど地元で活動している。林氏も河村氏も所属派閥のナンバー2。互いに一歩も譲れない。
「『現職優先』の原則に従えば林さんに公認を出しづらいが、林さんは総裁派閥の重鎮で、将来の総理候補。河村さんよりひと回り以上も年下で、伸びしろもある。林さんが河村さんにダブルスコアで勝っているとの情勢調査もあり、地元のホンネは『河村さんは身を引くべき』です」(自民党関係者)