本気で改革する気なら今でしょ! 自民党総裁選4候補こぞって“脳内お花畑”のウンザリ
結局のところ、そろって口では耳当たりのいいことばかり言っているが、党内の「非常識」ですら変える力がないのが実情。国民生活を良くするための改革など期待できるはずもない。
政策についても支離滅裂だ。岸田氏は経済政策について「アベノミクスを評価しつつ新自由主義的な政策を転換」と言っているが、貧富の格差を拡大する新自由主義的な発想に立っているのがアベノミクスだろう。「転換」するならアベノミクスであり、それも今すぐなのだ。
外交・安全保障政策で「法の支配など基本的価値を守る同盟構築」を掲げる河野氏は外相時代、日ロ平和条約交渉の担当者だったが、ロシア側に対して「法の支配」を正々堂々と主張したのかといえば、そんな話は聞いたことがない。
言うに及ばずだが、日ロ交渉は平和条約を結ぶどころか、ロシア側に一方的に経済協力を約束させられた揚げ句、プーチン大統領は実効支配の力を強めるばかり。外相としてロクに外交交渉もできなった人物が、首相となった途端に何かが変わるのか。そうではないだろう。