自民党総裁選は1回目投票から「1位・岸田」の票読みまで飛び交い…河野陣営“甘すぎる皮算用”

公開日: 更新日:

 いったい、誰が勝つのか。河野太郎行革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4人で争うことになった自民党の総裁選。自民党議員は“勝ち馬”に乗ろうと大混乱している。

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■早くも飛び交う各陣営の皮算用

 総裁選は「国会議員票383票」と「党員・党友票383票」の計766票で行われる。事実上、<河野vs岸田>の一騎打ちとなっている。早くも各陣営からは都合のいい“票読み”が飛びかっている。選挙の構図は、高市氏と野田氏が2人合わせて約160票を確保し、残り600票前後を河野氏と岸田氏が奪い合う戦いになりそうだという。

「野田さんは20人の推薦人を集めるのに苦労した。議員票は20票止まりでしょう。党員票は10票前後。合わせて30票程度だとみられています。それに比べて高市さんの決起集会には代理も含めて70人も集まった。党員票も60票近く取りそうです。まだ、石破茂さんが不出馬を決める前ですが、日本テレビが自民党員を対象に行った調査では、党員の高市の支持率は16%だった。換算すると60票程度になる。計130票前後を獲得する計算になります」(自民党事情通)

 残る票は、議員票290、党員票310。

 岸田氏周辺の票読みでは、議員票は「岸田170、河野120」と50票の差をつけているという。もともと、議員票は“岸田氏優勢”だったが、さらに上積みされそうだという。

「テレビメディアは、総選挙を控えた衆院議員が“選挙の顔”を期待して河野氏支持で雪崩を打つと報じています。でも、衆院議員と違って109人いる参院議員は圧倒的に岸田氏支持です。参院議員は利益団体の出身者も多く、既得権益を壊す恐れのある河野氏を警戒している。ただでさえ敵が多い石破氏を陣営に入れたことで河野氏は党内で反発を買っているのに、河野氏支援に回った小泉進次郎氏が最大派閥“細田派”を名指しで批判したため、他派閥からも“若造がエラソーに”と怒りを買ってしまった。進次郎氏の一言は余計だった。河野は議員票をどんどん減らしています」(政界関係者)

河野陣営は「党員票で圧勝」と計算するが…

 もし、議員票を120票前後しか取れないとなると、河野氏は党員票を260票以上、取らないと過半数に達しないことになる。

「河野陣営は、党員票では圧勝すると踏んでいます。でも、計算通りにいくのかどうか。党員のうち約4割は“職域党員”だといわれています。いわゆる利益団体に所属している党員です。彼らは、絶対に既得権を手放したくない。河野太郎さんには投票しないでしょう。それに自民党員は高齢者が多い。彼らは河野さんに不安を感じている。このままでは党員票は180票程度に沈みかねない。そうなると、議員票と合わせても河野さんの総得票は300票にとどまり、1回目の投票で過半数を奪うどころか、同じく300票となる岸田さんに並ばれます。最悪、1位・岸田、2位・河野ということもあり得ます」(自民党事情通)

 選挙戦が本格的に始まったら、河野氏は岸田氏、高市氏の2人から集中攻撃を受ける可能性が高い。

 河野氏の陣営は、19、20日に行われる大手メディアの世論調査で“河野圧勝”の数字が出れば、一気に引き離せると皮算用しているが、計算通りにいかないのではないか。

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