日大背任事件の2億円不正流出先は? ドン宅に続き「アベ友」の医療法人に特捜ガサ入れ

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 日本最大のマンモス校のドンはついに特捜の手に落ちるのか――。日大の背任事件で東京地検特捜部が同大のトップ、田中英寿理事長(74)を事情聴取していたことが判明。関係先を片っ端から家宅捜索しているが、ガサ入れ先には「アベ友」が率いる医療法人も含まれているのだ。

  ◇  ◇  ◇

 田中氏が参考人として最初に任意聴取を受けたのは今月9日。自宅や日大本部などが捜索を受けた翌日だ。6時間に及んだ聴取にも知らぬ存ぜぬ、われ関せずの姿勢を崩さなかったという。

「翌10日、13時からの定例理事会に田中理事長も何食わぬ顔で出席。家宅捜索の説明は一切なかった。13日には学内の危機管理委員会が開催されたが、理事を兼ねる委員長は『説明することはない』と発言。さすがに他の委員が『あるだろう!』と声を上げてもウヤムヤにして、お開き。田中理事長はアメフト部の悪質タックル問題を機に不正・不祥事への危機管理体制の整備を決めたのに、いい加減なままです」(日大関係者)

 12日に田中氏は検察側に診断書を提出し、入院。特捜部が複数回、聴取を重ねても一貫して事件への関与を否定しているという。

 これまでの捜査で昨年、日大医学部付属板橋病院の建て替え工事を巡り、設計会社との契約実務を委託された株式会社「日本大学事業部」を通じて2億円超が不正に流出した疑いが浮上。特捜部は、田中氏の最側近理事で事業部取締役として業務を牛耳る井ノ口忠男氏(64)が資金流出を主導したとみている。

首相在任中も別荘招待、ゴルフ楽しむ

 問題は2億円超の流出先だ。井ノ口氏は設計会社側に大阪市の医療法人グループの関係先に送金するよう求めたとされ、医療法人側も特捜部の捜索を受けた。ガサ入れをくらった医療法人は大阪を中心に7つの病院や介護施設などを展開し、全体で約6000床を誇る関西最大級グループ。95年に創業者の父から理事長職を継いだY氏(61)が急成長を成し遂げた。

「田中理事長が唯一、頭が上がらない優子夫人にY氏を紹介したのは、井ノ口氏の実姉。彼女は夫人に取り入り、今では経営会社が日大の広報・宣伝業務を仕切るほど。優子夫人は当時、日大出身力士の遠藤に入れ揚げ、14年に後援会長に据えたのが、好角家で元横綱・朝青龍の大阪後援会長だったY氏。その後、Y氏は田中理事長が会長を務める国際相撲連盟の副会長に名を連ね、関係を深めた。Y氏の医療法人は、板橋病院の医薬品納入にも関わっています」(日大の元評議員)

 Y氏の蜜月関係は日大のドンだけではない。安倍前首相(66)ともゴルフ仲間で、7年8カ月に及んだ第2次政権中には少なくとも十数回、一緒にプレーしている。

「もともと互いの父親同士が懇意で、その縁から2人は深い付き合いとなった。安倍さんは首相時代も休暇のたび、山梨・河口湖畔の別荘にY氏を招き、食事やゴルフを楽しんでいた。第2次政権発足時は、ちょうどY氏が『医療ツーリズムビジネス』に乗り出したころ。安倍さんのインバウンド政策によって瞬く間に事業は軌道に乗った。ただ、このコロナ禍で海外の富裕層を当て込んだビジネスモデルは火の車でしょう」(知人)

 医療法人側は「取材はお受けできかねます」と回答。キングメーカー気取りだった安倍前首相は誤算続きの総裁選に加え、“ゴル友”捜査の行方にも気が気じゃないはずだ。

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