麻生太郎氏が頭を抱える「派閥分裂」危機…自民党総裁選“河野支持”“岸田支持”で真っ二つ
このまま新総裁に選ばれるのか。「誰が自民党の総裁にふさわしいか」の世論調査でトップを走っている河野太郎行革担当相(58)。党員票を二分するとみられていた石破茂元幹事長(64)が不出馬となることで党員票が集中する可能性がある。
*こちらの関連の【動画】をご覧いただけます。
頭を抱えているのが、河野氏が所属する派閥の領袖、麻生太郎財務相(80)だ。「麻生派」が“河野支持”と“岸田支持”に真っ二つに分裂しているからだ。麻生氏本人は、岸田文雄前政調会長(64)を支持するとみられている。
「麻生派53人のうち、すでに28人が“河野支持”で動いています。中堅若手は“河野支持”、ベテランは“岸田支持”と、世代間対立の様相になっています。もし、派内を“河野支持”で一本化しようとしたら、ロートルの甘利明あたりは怒って派閥を飛び出しかねない。だから、自主投票にするしかない。しかし、派内の仲間が総裁選に出馬しているのに、派閥がまとまらないのは異例です。さすがに派閥が分解することはないでしょうが、河野氏の出馬も止められず、派内もまとめられない麻生さんの権威が失墜したのは間違いない。総裁選はヒートアップしやすい。派内に遺恨を残す恐れがあります」(自民党事情通)