森健
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森健防災・BCP(事業継続計画)アドバイザー

1966年生まれ。防災・BCP講座「BB.univ」学長。静岡県庁防災局(現・危機管理部)などで12年間、防災の実務を経験後、住友電装で新型インフルのパンデミック対策を指揮。官民双方の現場を知る防災のプロ。

<6>とどまるか、逃げるか…5月改定の新体系をひもとき知る「避難」の意味

公開日: 更新日:

【警戒レベル4】の「避難指示」が出されたら、「危険な場所から全員避難」する必要がある。昨年度までは、まず「避難勧告」が発令された後に「避難指示」が出される運用が多かったが、新体系では「避難勧告」が廃止された。これまでの「避難勧告」のタイミングで、「避難指示」が出される点に注意が必要だ。

■「緊急安全確保」での移動はかえって危険

【警戒レベル5】は、「緊急安全確保」である。実は、必ず発令される情報ではない。発令されたときには、災害が既に発生したか、間もなく発生するという切迫した状況で、命の危険が迫っている。「直ちに安全確保!」をする必要があることを意味している。

 その状況では、時に避難所への移動を伴う避難が、かえって危険なこともある。自宅や知人宅、近隣の建物のより上層階へ待避するなど「現状より相対的に安全」な行動をとることが重要で、臨機応変に判断する必要がある。

 避難行動については、「避難所に行くことが避難である」と誤解している人が少なくない。避難とはその言葉通り「難を避けること」で、必ずしも避難所に行くことだけが避難ではないのだ。

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