菅首相の甘すぎる“10月前半解散”戦略 ワクチン一辺倒の楽観主義を「ブレークスルー感染」が打ち砕く
「今月中には(2回接種が全国民の)4割を超える見込みとなっている」――。新型コロナワクチン接種について、加藤官房長官は23日、そう胸を張った。菅首相はワクチン普及を頼りに感染爆発を抑え、解散に打って出るつもりらしいが、日本より先にワクチンの普及した世界各国で感染が再拡大している。
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総選挙を前に内閣支持率はボロボロだ。ANN世論調査(今月21、22日実施)の支持率は発足後最低の25.8%。第2次安倍内閣(2012年12月)以降、ワーストをたたき出した。
不人気を裏付けるように、菅首相の「お膝元」の横浜市長選は“惨敗”。求心力回復はワクチン頼み。10月初旬までに希望者の8割が接種できる量を配分し、10~11月の早い時期に希望者への2回接種完了を見込む。