<3>浅草では開業わずか1年半で営業終了のホテルも…中国資本は足早に撤退
「こんなに建ててどうするの?」――浅草を歩いて驚かされるのはホテルの数の多さだ。2019年の訪日外国人客数は3188万人に達し、肥大化するホテル市場にはとめどなく資金が流れ込んだ。
不動産情報サービスのマーキュリー(東京都新宿区)によると、18年、東京23区内の宿泊施設の新規開業は147物件だったが、19年には175物件と28物件増加した。ホテル建設が集中する浅草を含む台東区は、18年は38物件、19年は31物件が新規開業し、都内でも群を抜いていた。
しかし、その開業ラッシュも新型コロナウイルスの感染拡大で頓挫した。例えば、18年10月に開業した「ザ・ビー浅草」(客室数166)は、わずか1年半後の昨年4月末で営業を終了。浅草周辺では、建設を中断する宿泊施設も出現した。
■大阪の民泊参入の中国資本は足早に撤退