<3>会社で被災…事前チェックと避難訓練で確認したいこと
PCデータは毎日バックアップする
テレワークの人はともかく、社会人は一日の多くを職場で過ごす。仕事中に被災する可能性はかなり高いだろう。職場における防災・危機管理についてチェックしておこう。
職場の防災も、自分の身は自分で守る「自助」の視点が重要だ。まずデスクなど身の回り3メートルの範囲から点検しよう。
一番は、パソコンだ。デスクトップなら、本体の転倒防止はできているか。できていなければ器具で固定したり、粘着マットを敷いたりしてすぐに対策を。ノート型を書類などと一緒に棚などに立てかけている人は、その棚も固定したい。
データのバックアップは? 「データプロテクションレポート2021」によると、企業におけるデータ復旧は6割が失敗している。バックアップしていても頻度が不十分だったり、そもそもしていなかったりすることに加え、障害などが重なってデータ保護のほころびが生じる。データのバックアップは毎日行うことを習慣づけたい。
周囲に高さのある什器など「転倒リスク」のある備品はないか。東日本大震災では、首都圏の高層ビルで長周期地震動が発生。固定していないコピー機やキャスター付きの棚などが大きく移動して危険が生じた。