コロナ感染拡大2回目の夏 五輪開催中は「テレワーク」か「自転車出勤」か
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって2回目の夏。在宅ワークは進まないまま、東京オリンピックを迎えようとしています。
「親の介護があるのにうちの会社はテレワークにしてくれない。満員電車はコロナ感染が怖いから車を運転しようと思ったけど、渋滞に巻き込まれたら遅刻する。そうなると、熱中症に気を付けながら自転車しかないのか……。年齢的、体力的、金銭的にもキツイ」と嘆くのは、京王線、山手線を利用して毎日通勤している中林和男さん(64歳・仮名)です。
五輪中は時差通勤などのスムーズビズに加えて、テレワーク・デイズ(五輪中に集中した在宅ワークキャンペーン)などが推奨されていますが、進んでいないようです。
それもそのはず、単純に在宅ワークに変更しただけでは助成金は出ませんので、積極的に参加するのは、業績が良く、新卒採用のイメージを良くしたい大手企業ばかりです。
東京しごと財団では中小企業向けに「テレワーク・マスター企業支援奨励金」として10月末までの間、1カ月から3カ月、在宅勤務を実施することで通信料や機器リース代などを、5万~80万円助成するとしています。オリンピック期間中に試してみることもできます。