平井大臣も…パワハラ男はなぜ「妻の叱責」でごまかすのか
「見苦しい」と感じた人もいるだろう。「NECには死んでも発注しない」「グチグチ言ったら完全に干す」と“脅し”の肉声を朝日新聞にスッパ抜かれた平井卓也デジタル相。15日の会見で釈明したものの、口を突いたのは次の言葉だ。
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「『(家庭内で)1回も怒ったことがないアナタが何であんなに怒ったの』と言われた。家で責められている」
妻の叱責を強調したいようだが、2月に「女性蔑視」発言で五輪組織委トップの座を追われた森喜朗前会長も同じ穴の何とやら。当時、毎日新聞の取材に「昨夜、女房にさんざん怒られた。『またアナタ、大変なことを言ったのね。女性を敵にしてしまって、私はまたつらい思いをしなければならない』と言われてしまった」と“妻の小言”をアピールしたのだ。
「刑事コロンボ」じゃあるまいし、自分の失態を認める際に、わざわざ妻を引き合いに出す必要もなかろうに……。平井氏や森氏に限らず、この類いの人は昔からいる。彼らはなぜ“うちのカミさん”に頼りたがるのか。