番外編<7>過去の掲載店から厳選「珠玉のテイクアウト」3店

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あんかけスパのウマさは器で分かる

「さすがに再々延長はないだろう。いい加減、パーッと飲みたいな」

 町を歩いていると、そんな声があちこちで聞こえる。飲食店で飲めないストレスを抱えている皆さん、きっと21日からは外で飲めるようになるはず。それまでは、テークアウトで辛抱だ。

■あんかけ家 藤が丘本店

 茹で置きしたスパゲティをラードで炒め、とろみのついたあんをかけたのが、あんかけスパだ。愛知発祥で、東京や大阪など都市部にも広がり、ファンがじわじわと増えている。味の民芸の親会社サガミHDの現・大西尚真副社長は、この店の味に目がない。

「中でも好きなメニューが、『ミラカン』(730円)といって、トマトやピーマン、タマネギ、マッシュルームなどの野菜とウインナー、ベーコンなどと一緒に炒めたものが、スパの上にのった一皿です。ジャンクなものを食べるせいか、野菜中心のメニューを選ぶあたり、自分をなぐさめているのかもしれません。でも、トッピングして自分の好みに仕上げるのが、あんかけスパの食べ方で、ついついコロッケをトッピングしてしまってね。結局、どこまでもジャンクです」

 ジャンクフードにも、技術が大切。フライパンの熱し方とラードの炒め方がそれ。そのバランスがいいと、食べ終えた皿や器にラードが残らないという。スパにあんかけソースがよくなじむためだ。

(住)愛知県名古屋市名東区藤が丘162
(℡)052・776・3986

衛生意識が高い焼肉店の実力

■新日本焼肉党

 気温の上昇とともにほしくなるのがビールで、ビールに合わせるなら、やっぱり肉。焼き肉だろう。モーモーパラダイスやロウリーズ・ザ・プライムリブなど多数の肉系ブランドを手掛ける「ワンダーテーブル」の秋元巳智雄社長のイチオシがこの店だった。

「2011年4月に起きた集団食中毒事件をキッカケに、ユッケは一時的に全面的に禁止されました。その後、トリミングをはじめ肉の処理や店の衛生管理など厳しい基準が定められ、それをクリアした業者のみが提供できるように。でも、店で提供されるユッケの多くは、業者から仕入れたパックユッケです。それがこの店は、店舗独自で認可を受けていて、店内でユッケを調理し、皿で提供しています。しかも、都内でユッケ復活の第1号。つまり、衛生意識が高いから、肉の状態が素晴らしいのです」

 山形牛の生産者と契約し、一頭丸ごと仕入れている。さまざまな部位を楽しめ、赤身はもちろん、シビレやハツモト、マルチョウなどホルモン系も充実している。あいにくユッケの持ち帰りはできないが、「山形牛焼肉弁当」(1566円)だけでなく予算に応じて内容は相談可能だ。

(住)東京都中央区東日本橋3―11―6
(℡)03・5623・9755

老舗の持ち帰りは店内価格の10%オフ

■グリル満天星 麻布十番本店

 オムライスやグラタンといった洋食メニューはだれもが親しんでいる。でも、当たり前だが、老舗の味は違う。オイスターバー「PESCADERIA」や焼き肉店「まんぷく」など8ブランドを持つテイクファイブの社長遠山和輝氏は、頑張った社員へのご褒美に招待する店のひとつだという。

「学生時代に体育会系の学生がガッツリ食べるような洋食屋さんは、料理もご飯もたっぷりで、どこかB級感があります。ここは、決してそうじゃない。丁寧な料理にホッとします。たとえばバターで炒めたピラフ。鉄板焼き屋さんでシメにいただくガーリックバターライスは、おいしい。ステーキを食べ終えた後なら、肉のウマ味もするし、コテを小気味よく使ったパフォーマンスも楽しめます。でも、鉄板焼き屋さんは、高い。その点ここなら、殻を炒めてエビのウマ味を抽出したアメリケーヌソースのピラフも2420円(税込み)。丁寧な仕事ぶりと接客のよさを考えると、コスパは抜群です」

 持ち帰りは、店内価格の10%オフと割安だ。一部メニューは、衛生面から暑い時季のテークアウトを停止しているので、HPなどでチェックして事前に電話などで注文するといいだろう。

(住)東京都港区麻布十番1―3―1 アポリアビルB1
(℡)03・3582・4324

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