ベトナムで発見“英国+インド”ハイブリッド変異株の危険度

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 新型コロナウイルスの封じ込めの“優等生”といわれてきたベトナムで、新たな変異株が見つかり世界に衝撃を与えている。見つかったのは、「インド株」と「英国株」の両方の特性を併せ持つ「ハイブリッド変異株」。強力なロックダウン戦法で感染拡大を抑えてきたベトナムだが、そのベトナムでも感染が広がっている。

  ◇  ◇  ◇

 ベトナムは4月27日以降、第4波に見舞われている。これまで1日あたりの新規感染者数は1ケタから十数人程度で推移してきたが、今月29日に500人を突破。過去最悪の感染状況に陥っている。

■空気感染の恐れ

 その最中に確認されたのが、ハイブリッド変異株だ。ベトナムのグエン・タイン・ロン保健相によると、新たな変異株は「インド型に、英国型にもともと含まれていた変異が加わったもの」で「極めて危険」。既存株に比べ、「空気中での感染力がかなり強い」という。換気の悪い部屋だと、あっという間にエアロゾル感染してしまう恐れがあるようだ。

 どの程度、ハイブリッド変異株が広がっているのかは不明だが、感染者が急増しているのは事実だ。ベトナム国内の累計感染者数は、29日までに6856人で、半数以上は5月以降に確認されている。空気感染のリスクが高まるとなると、第4波に拍車がかかりかねない。

 ホーチミン市在住の20代の日本人男性は「これまでの感染拡大とはまったく違う」と危機感をあらわにし、こう続ける。

「ベトナムは日本とは比べようもないほど、感染対策に厳しい。濃厚接触者は基本的に、隔離施設に連れて行かれます。そこに21日間閉じ込められた後、7日間の自宅待機も命じられます。また、濃厚接触者の接触者も検査を求められます。タクシーに乗る時にはアプリを使って健康状態や経路を申告しないと、乗車拒否される場合も珍しくない。感染経路を徹底的に追っているので、ある意味、日本国内よりも安心感はありますが、緊張感があります」

ベトナムから日本への入国規制はかなり緩い

 現在、ホーチミン市内はロックダウン中。公安警察にワイロを握らせて闇営業を続けるガールズバーやマッサージ屋もあるが、感染したら最後、犯罪者扱いされかねない雰囲気だという。

「例えば、アパートやマンションで感染者が出たら建物の前の道を封鎖し、居住者全員をPCR検査することもある。感染者は過去2週間の行動履歴をさらされますし、『危険な感染症を他人に感染させた容疑』で捕まった人もいます」(前出の日本人男性)

 それほど厳格な規制をしても、感染が広がっているのだから、よほどのことだ。ハイブリッド変異株は、多少の規制はものともしない可能性がある。

 現在、ベトナムから日本への入国規制はかなり緩い。新規入国でない限り、入って来られる状態だ。日本政府は英国株やインド株などの流入を許している。今度こそ、手遅れになる前に水際対策を徹底すべきだ。

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