ニシキヘビ逃走…ペット飼い主が絶対やってはいけないこと
横浜市の20代の男性が飼育していた体長3.5メートル、体重13キロのアミメニシキヘビが逃走中で、騒動になっています。この大蛇は人に危害を加える恐れのある「特定動物」に指定され、ゆえに行政の許可を得てのみ飼育が許可されています。
近隣の学校では生徒に集団登下校をさせるほど緊迫した状況となっていますが、もし人を傷つけるようなことがあったら、飼い主にはどんな責任があるでしょうか。
民法上、ペットの飼い主は、そのペットが他人に加えた損害を賠償する義務を負います。アミメニシキヘビは毒がないとされていますが、人にかみついたり、体に巻き付いたりすることで、大けがを負う可能性があります。その場合、治療費や慰謝料、働けない期間の休業損害などを賠償する必要があるのです。
これらの賠償は、ペットの性質に従い、相当の注意をもって管理した場合、つまり飼い主に過失がない場合には、飼い主が責任を負わないこととなっています。しかし、本件の場合は、許可のない飼育方法をしたことが逃走につながっているため、通常想定されるケガ――子どもが知らずに近づいてしまい攻撃されるなど――については飼い主の過失ありと判断されそうです。