ピーチ“マスク拒否男” 直撃取材の1週間後に飲食店で大暴れ
「せっかく来ていただいてお帰りいただくのは申し訳ないと思いますが、今日は私、取材には対応できません。社会人の常識として取材の申し込みをされるのであれば、事前にアポを取って、どういうことをお聞き下さるかをお示しいただいた上で、取材の機会を持って下さればと思います」
4月3日、日刊ゲンダイ記者が茨城県取手市の「マスク拒否男」奥野淳也容疑者(34)の自宅のインターホンを鳴らすと、こんな言葉が返ってきた。
奥野容疑者は昨年から今年にかけ、マスク着用を巡り、ピーチの航空機内や長野県の温泉旅館、皇居などで数々のトラブルを起こした。
本人を直撃した1週間後の10日には千葉県館山市の飲食店で大暴れし、他の客ともみ合いに。駆け付けた警察官5人を相手に大立ち回りを演じ、男性巡査長の顔面を拳でブン殴り、公務執行妨害で逮捕された。
この店は新鮮な魚を使った天丼が人気で、奥野容疑者はインターネットで調べて訪れたようだ。
奥野容疑者は店員が消毒を呼び掛けても応じず、店に入るなりいきなりビールサーバーに手を伸ばし、勝手にビールをつごうとした。女性スタッフが「やめて下さい」「マスクをして下さい」と手渡したが、「オレはマスクはしねえ」と投げ捨て、「早く天丼を出せ、出せ、出せ」と騒ぎ立てた。奥野容疑者は女性スタッフに顔を10センチくらいまで近づけ、唾を飛ばしながら罵声を浴びせたという。50代の店主が事件を振り返る。