東京コロナ拡大は大阪以上か…少ない検査数を専門家も指摘
「検査能力は現在も1日6万7000件を確保しています。そのわりに検査数が少ない? 意図的に減らしていることはありません」(東京都の検査体制推進整備担当課)
都が公表しているのはあくまで行政検査の数だが、検査を増やせばもっと多くの感染者が見つかるのではないか。東京の6日の感染者399人にしても、人口比(1.5倍)に合わせて検査数を大阪並み(1.5倍)に増やすと、単純計算で897人になる。実際の感染者数は大阪より多いのに、検査数が少なくて把握できていない可能性がある。感染症が専門の昭和大学医学部客員教授の二木芳人氏が言う。
「東京都は検査に対する積極性が足りないように感じます。変異株を見つけるスクリーニング検査の実施件数も少ないし、感染者の半数以上が経路不明というのも気になる。変異株も無症状感染者も野放し状態では、見えない感染が広がっている可能性が高い。感染拡大を抑えるには先手先手で検査を増やさなければいけないのに、都も国もなぜ対策を打とうとしないのでしょうか。増える時は一気ですよ」
このままでは東京も第3波超えは確実だ。