厚労省“宴会”課長は酒好き 無言の圧力と断れなかった事情
「軽率で浅はかだった。省全体に迷惑を掛けて申し訳ない」
厚労省老健局老人保健課の職員23人が、東京都の営業時短要請が続く先月24日、深夜まで銀座の居酒屋で4時間以上にわたって送別会をしていた問題。会を主催した同課の真鍋馨課長(51)は、省内の聞き取り調査にこう話しているという。
厚労省は真鍋課長を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、官房付に異動させる事実上の更迭。残る22人のうち、課長補佐ら14人を訓告、5人を注意・指導とした。自治体からの研修生3人の処分は行わなかった。
「送別会をやらないか」
真鍋課長が係長級職員を通じ、口頭で31人の部下に声を掛けたのは3月9日のこと。1都3県の緊急事態宣言の再延長が決まった4日後だった。
「残業で遅くなる可能性があるので、『遅くまで開いている店を探せ』という指示だったようです。ただ、宣言中でしたから店探しをしている中で、職員と店側との間で『21時以降も飲み食いできるか』というやりとりがあり、その店を選択した。予約の時点で『21時以降も営業している』と言われたため、深夜までダラダラと居続けたようです」(同省担当者)