天下の愚策「GoTo代替事業」が招く感染急増の最悪シナリオ
驚異の第4波…グーグル予測
宮城では2月に入り、1日の感染者数が1ケタになる日もあり、2月23日からGoToイートを再開したら、人口当たりの感染者数が全国最多となるなど感染爆発を招いた。独自の緊急事態宣言を発令する事態となり、今も深刻な状況が続いている。
GoTo代替事業を強行すれば、各地で宮城の二の舞いになりかねない。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「県内に限っても旅行を後押しするのは危険です。ステージ2は感染者が少ないとはいえ、漸増です。検査を受けていない無症状の陽性者もいる。せっかく、漸増で踏んばっていたのに、人の移動が盛んになれば、ステージ3(感染急増)に向かうリスクは高い。第4波は変異株が主流になり、第3波をはるかに超える恐れもある。大きな波が押し寄せようとしている時に、自治体に“ニンジン”をぶら下げて、感染リスクの高い事業を国が支援するのは理解に苦しみます」
■1日の新規陽性者1万4000人超
各地で急激なリバウンドが広がっている。今後、第4波が第3波を上回るとの観測もある。
グーグル予測(29日時点)によると、3月27日~4月23日の28日間の全国の新規感染者数は計14万1704人。4月7日には、1日に3000人、14日には5000人を突破する。18日には8000人を超え、第3波のピーク7949人(1月8日)を上回る。23日には1万4480人まで膨れ上がると見込んでいる。足元の2000人程度から約7倍である。
このタイミングでの観光支援はどう考えても、むちゃだ。予算が余っているなら、医療支援に回せばいいのに、菅政権はGoTo予算の消化に固執しているのだから、どうかしている。
あちこちで感染爆発が起きてもおかしくない。