ワクチン接種 第4波には「効果限定的」筑波大教授らAI試算
東京都で昨夏の第2波と同ペースで新型コロナウイルスの感染が再拡大した場合、ワクチン接種を急いでも第4波への抑制効果は限定的となる――。筑波大学の倉橋節也教授らのグループがAIの試算をもとに、こんな研究結果をまとめた。
29日のNHKの報道によると、試算では、ワクチン接種がない場合、5月中旬に感染の第4波がピークとなり、都の1日の新規感染者数は1850人になるという。また、高齢者にワクチン接種を開始し、毎日、都の人口の0.3%相当の約3万5000人に接種した場合、5月ピーク時の新規感染者数は1日1650人で減少はわずか10.8%にとどまるという。
一方、厚労省は、花粉症や食物アレルギーなどがある人もワクチン接種は可能であるとしたうえで、短時間で症状が出る場合は接種後30分間、経過観察をするよう全国の自治体に通知した。