「月経カップおじさん」はなぜ“気持ち悪い”と炎上したのか
(文=水野詩子/ライター・コラムニスト)
「月経カップおじさん」という違和感たっぷりのワードがツイッタートレンドにあがったのは、つい2週間前のこと。
月経カップといえば、ここ最近日本でもよく耳や目にする機会が増えた生理用品である。欧米を中心に話題となり、第三の生理用品としてシリコン製のカップを膣内に直接挿入し、経血を溜めるというものだ。
経血は4~12時間ごとに捨てる必要があり、経血が溜まったらカップ内の経血を捨てて再び洗って装着できるためエコであり、長期的に見れば経済的というメリットもある。
しかし適切に消毒しなければならないなどの注意点も多く、トキシックショック症候群という黄色ブドウ球菌が作り出す毒素によって引き起こされる疾患によって、手足などの体の一部を切断しなくてはならないリスクも存在する。