【高知のちくきゅう】穴の大きいちくわを探そう
土佐しらす食堂二万匹(東京・六本木)
コの字カウンターからは丁寧な仕事ぶりがうかがえる。しらす談議を楽しみながら、地酒を味わう。
こぢんまりとした店内には、ほかに2人がけのテーブル席が1卓のみ。仲間内で少人数で貸し切りもできる。しらすのコース(料理のみ)も、3500円、4500円、5500円とリーズナブルだ。
さて、シンプルながら、「こんなにおいしかったっけ?」と思わせるツマミ。高知の居酒屋メニューの定番なんだとか。
「高知は海がありますから、練りものはおいしいです。しらすも、ちくわなどの加工品に入っています。穴の大きいちくわは県内なら簡単に手に入ります。“ちくきゅう”にする前提で、穴が伸びるんですよ」(岩本さん)
スーパーで、大きめのちくわを選ぶ。キュウリは濡らしておくとさし込みやすい。数十秒で完成するので、お弁当のおかずを足したいときにもおすすめだ。
《材料》
・穴が大きめのちくわ 1本
・キュウリ 3分の2本
・マヨネーズ お好みで適量
《作り方》
(1)キュウリを水で濡らす。
(2)ちくわの穴に丸ごとさし込む。
(3)食べやすい大きさに切る。
(4)お好みでマヨネーズをかける。
▽岩本梨沙(いわもと・りさ)
高知県出身。ビストロ「銀座ストック」の元店長で、ソムリエとして経験を積む。高知県観光特使としてもPR活動し、親戚がしらすの製造販売をしていた縁もあり、「高知のしらすのおいしさを東京の人にも伝えたい」と専門店を開店。食材は自ら高知県で仕入れている。
▽土佐しらす食堂二万匹
昨年1月に新宿区荒木町から六本木に移転オープンした、高知県のしらす専門店。店名の由来は「二万匹のしらすに埋もれたいから」。保存のための塩を極力抑え、保存料や漂白剤は使用せず、しらす本来のうま味が感じられる、ふわふわの極上品を提供。全メニューにしらすを使用した創作料理が楽しめる。現在はオンラインショップ(冷凍便)も展開中だ。
東京都港区六本木7―10―30 第2清水ビル1階
℡03・6455・4761
定休日 日・祝