【生青海苔のナポリ風フライ】奥野流ゼッポレは水分1.5倍
ラ・ブリアンツァ(東京・六本木)
郷土料理「ゼッポレ」はその昔、ナポリのピザ職人が、余ったピザ生地の活用法として考案したもの。いまでは海を渡った日本でもおなじみのイタリアンスナックですが、イタリア全州で修業した経験も持つ奥野シェフのレシピは、どう違うんですか。
「ゼッポレにはあまたのレシピがありますが、水分含有量が1・5倍ぐらい多いと思います。強力粉はぜひ国産のものを使ってください。日本の小麦粉はイタリアのものよりしっとりとしており、もちもちとした食感が身上のゼッポレを作るのにとても適しています。あとは材料をよく混ぜて、12時間以上、冷蔵庫で寝かせること。時間がおいしさを育ててくれます」
生青海苔の代わりに、クミンシードを入れてもグー。せっかくだから、2種類作っちゃう?
《材料》
・生青海苔 適量
【タネ】
・水 90グラム
・塩 2グラム
・グラニュー糖 1・2グラム
・生イースト 3グラム
・強力粉 96グラム
・オリーブ油 0・5グラム
《作り方》
(1)ボウルにタネの材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせてからラップなどで覆い、そのまま冷蔵庫で12時間以上寝かせる。
(2)生青海苔を加え、スプーンなどですくい、170度の油(分量外)でこんがりと揚げて出来上がり。
▽奥野義幸(おくの・よしゆき)
1972年、和歌山生まれ。六本木はじめ六本木一丁目、麻布十番、日本橋と計4店舗を構えるブリアンツァグループのオーナーシェフ。食材や料理への飽くなき情熱とサービス精神旺盛なトーク力で、テレビをはじめとするメディア出演も多い。
▽ラ・ブリアンツァ
グループ旗艦店を担う同店は、7年連続でミシュランガイドの「ビブグルマン」に選出されている。六本木ヒルズ・けやき坂通りを挟んだレジデンス棟にあり、ちょっぴりハイエンドなファミレスがコンセプト。喧騒から逃れた落ち着いた雰囲気の中で昼2800円~、夜4800円~のコース料理などが楽しめる。
東京都港区六本木6丁目12―3六本木ヒルズレジデンスC棟3階
℡03・6804・5719
11時半~15時(14時LO)/17時半~23時(22時LO)
無休