マイバッグ持参率95% 富山県民の「環境意識」が高いワケ
今月から、レジ袋の有料化が全国で始まった。スーパーやコンビニ、ドラッグストアをはじめ、日常的な買い物で使っていたプラスチック製の袋が軒並み対象となった。1枚あたり3~10円が相場になっている。環境省と経産省は、「レジ袋をもらわない人の割合を6割に」という目標を掲げたキャンペーンを立ち上げ、マイバッグの利用を推進中だ。
そんな中、すでにマイバッグ持参率が95%なのが富山県だ。全国に先駆け2008年にレジ袋の無料配布を廃止。開始前、10%台しか普及していなかったマイバッグ率は、たった1年で92%にまで広がった。これまでに15億枚以上のレジ袋削減に成功し、環境省からは「富山モデル」と呼ばれるほどだ。
富山で成功した秘訣は何だろうか?
まず、周到な準備があった。実施の3カ月前から県の全世帯にチラシを配り、説明会を40回以上も実施。当時は珍しかったレジ袋の有料化を実現させるため、行政、事業者、団体、メディアがタッグを組んで盛り上げたという。当時の様子をよく知る、県職員の女性に話を聞いた。