ブレグジットに警戒 英国「合意なき離脱」で金融危機再燃
現在、各相場に大きな影響を与える材料には次のようなものがあります。
① ブレグジット(英国のEU離脱)
② 米中冷戦
③ 韓国・北朝鮮問題
④ 中東紛争
ブレグジットは今後どのように展開していくのか見えにくい悩ましい状況が続いています。ボリス・ジョンソン英首相が合意なき離脱の方向に進めるために議会を5週間にわたり閉会していたことに対し、先月24日、英国最高裁判所は、閉会は違法という判決を下し、下院の議事を続行することになりました。
相場は難しい材料に反応せず、分かりやすい材料に反応するというセオリーがあります。難しい材料だと、相場がどう動いてよいか分からないのです。材料の影響が明確になると相場は動きだします。ブレグジットについては先行き不透明な状況が続いていたことから、最近の相場は英国動向のニュースをあまり反映していませんが、方向性が決まると突然動きだすことになります。
英国が「合意なき離脱」となると、金融危機再燃の可能性があると判断しています。企業や新興国などが破綻する可能性があり、それに連動してドイツ銀行が破綻したら、金融危機再燃の可能性があるからです。