【秋津駅南口編】飲み屋ひしめく「奇跡の400m」をハシゴ
今回降りたのは、西武池袋線の秋津駅。池袋からだと所沢の1つ手前だ。そんな駅あったっけ? と思う人も多いだろうが、その南口は飲んべえの間では聖地のような場所だ。住所は東村山市。
秘密は、400メートルほど離れた場所にあるJR武蔵野線の新秋津駅。2つの駅の乗り換え客は半端なく多い。行き交う人々を狙って道沿いにあまたの飲み屋が軒を連ねるというわけ。店は乗り換え途中にちょっと立ち寄れるよう立ち飲みが多い。結果、安く飲める。まさに、“奇跡の400メートル”なのだ。
南口の改札を出て駅前通りを右へ。すぐに界隈一の繁盛店、「やきとり野島」があるが、満席で入れず。さらに道沿いを歩いていると、古い長屋の1階に赤提灯をともす立ち飲み屋が。「酒処早苗」だ。美人ママを中心に地元客で賑わう店。ここで一杯飲みながら周辺情報を収集。何軒かオススメを聞いて店を出る。
教えられた1軒目が、早苗から歩いて1分ほどの「秋津ナンバーワン」。もともと屋台から始まった店で、プレハブのようなたたずまいはどこに入り口があるのやら。焼き場の脇のビニールシートがそれだと分かると、うなぎの寝床のような客席に割って入り、自慢のギョーザともつ焼きに舌鼓を打つ(ちなみにここは椅子席)。文句ナシの穴場だ。