糖尿病はなんとかなる病気…「血糖トレンド」の把握が寛解に近づける
「一度、糖尿病になったら治らない。なら治療しても無駄だ」──。そう考えて糖尿病治療を放棄する人がいる。実際、日本の糖尿病患者の4人に1人は治療していない。これは大きな間違いだ。確かに医学的に治るとまではいえないが、食事と運動、生活習慣病を改善することで、「寛解」と呼ばれる状態にまで戻すことができる。このとき必要なのが「血糖トレンド」だ。SNSの会員数(フォロワー)30万人超の糖尿病専門医で「ズボラさんでも大丈夫!薬に頼らず“自分で”ぐんぐん血糖値を下げる方法」(PHP研究所)の著者でもある「そのだ内科・糖尿病・甲状腺クリニック」薗田憲司院長(写真)に前回に続き話を聞いた。
「病気を“なんとかなる病気”と“なんともならない病気”に二分すると、糖尿病は正しく治療に取り組めば“何とかなる病気”です。実際、糖尿病が寛解することは世界的に実証されています。寛解の定義は、過去1~2カ月の血糖値の平均値であるHbA1cが6.5%未満で、薬がいらない状態が3カ月以上続いていることです」