著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

敬意を込めた「タメ口」が相手の心を開かせる…親近感を抱きやすくなる

公開日: 更新日:

「この件についてご意見いただけますでしょうか?」と、「この件いかがでしょうか? 何か気になることがあれば教えてくださいね」では言葉の印象はまったく違います。語気を変える、あるいは語尾に「ね」などを付け足してみる。それだけで言葉のニュアンスは大きく変わり、受け手の印象も変わるのです。

 ただし、不愉快な気持ちを相手に与えてしまえば元も子もありません。言葉を崩すときに忘れてはいけないのは、誰に対しても「親しき仲にも“敬意”あり」の気持ちです。礼儀ではなく、敬意が必要。その気持ちを忘れさえしなければ、言葉を崩すことは、より豊かな人間関係を醸成してくれる一助となるはずです。

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堀田秀吾著(日刊現代・講談社 900円)

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