著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【白子】「腎」の機能を高めて尿トラブルに威力を発揮

公開日: 更新日:

 このところ、どんどん尿のキレが悪くなっている気がする。トイレに行った後もピタッと止まらないし、スボンが汚れて困ることも……。

 なんとも不愉快な“おっかけ漏れ”。正式には「排尿後滴下」といわれ、排尿した後に自分の意志とは関係なく、尿が漏れ出す症状をいいます。排尿後も尿道に尿が残っていることで引き起こされます。尿をしっかり振り切っても起こり、50歳以上になるとよく現れやすい傾向があります。

 原因は加齢によるものが大きく、筋力の衰えが関係しています。排尿後は、尿道内に尿を残さないために尿道を囲む球海綿体筋が収縮します。ところが、年齢が上がるにつれて収縮力が下がってしまうため、漏れやすくなるのです。また、年を重ねるごとに膀胱の働きも衰えやすく、溜められる量が減ることも尿切れの悪さにつながります。

 前立腺肥大症が原因になるケースもあります。膀胱の下にある前立腺が大きくなることで尿道を圧迫し、尿道内に尿が残りやすくなってしまうのです。そのほか、肥満、薬の副作用から生じる場合もあります。

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