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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ピスタチオ】「腎」を強化して足腰の冷えを改善する

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 腎陽虚は、腎の持つエネルギーのうち、身体を温める機能がとくに不足している状態を指し、足腰の冷えが多くみられます。また、脚のむくみ、足腰がだるい、腰痛といった不調や、トイレの回数が多く夜間に尿が増える、軟便や下痢をしやすいといった特徴も。

 このタイプは、冬場に体調を崩しやすく、頭痛、腰痛、関節痛などの痛みが悪化する傾向もあります。冬になればなるほど、全身のトラブルだらけになるのを予防するためにも、早めの食養生を心掛けましょう。

 おすすめはピスタチオ。ウルシ科に属する落葉樹に実り、ギンナンのような固い殻を割ると、鮮やかな緑色が特徴的なナッツです。香ばしくてまろやかな味わいで、おつまみとして、また幅広い料理やデザートに使えます。

 薬膳において、ピスタチオは腎を強化して温める働きが高く、足腰の冷え改善によい食材。脚のむくみや頻尿対策にもおすすめです。また、お腹の冷えを改善する働きもあり、消化不良や下痢改善にも役立ちます。

 その効能をあますことなく取り入れるには渋皮ごと食べるのがおすすめです。また、栄養学的にも疲労回復によいビタミンB2・B6や、むくみ・高血圧対策に役立つカリウム、骨の強化に効果的なカルシウムなどを多く含む、シニアにうれしいナッツでもあります。 ピスタチオの足腰の冷え改善効果を高めるには、同じく腎陽虚によいエビ、身体を温めるネギやショウガなどを組み合わせるとよいでしょう。

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