著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

フレイル予防の最新研究…キッチンで過ごす時間が高齢者の健康を守る?

公開日: 更新日:

 加齢に伴い、心身の機能が衰えた状態を「フレイル」と呼びます。フレイルは、早期に適切な対応を行うことで健康状態の回復が期待できると考えられています。とりわけ、十分な栄養摂取はフレイルの予防や改善にとって重要です。

 過去に実施された研究データによれば、自宅で料理をすることは健康的な食習慣と関連すると報告されています。また、キッチンで過ごす時間が長いことは、身体活動量の増加も期待できるでしょう。そのような中、キッチンで過ごす時間と、食習慣の関連性を検討した研究論文が、米国栄養教育行動学会の公式ジャーナルに、2024年7月20日付で掲載されました。

 この研究では、65歳以上の日本人女性600人が対象となりました。研究参加者に対してアンケートを行い、フレイルの状態、キッチンで過ごす時間、健康的な食事の摂取頻度に関する情報が調査されています。なお、フレイルの状態については、日常の生活動作や体重などについて1~25点で評価を行い、8点以上をフレイルと定義しました。また、健康的な食事は主食、主菜、副菜を含む食事を1日に2回以上、摂取することと定義されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    我が専大松戸がセンバツ王者で無敗の横浜に大金星も、達成感、喜びをあまり感じない理由

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」“静かにフェードアウト説”一蹴!主演映画も絶好調で“稼げる女優”の底力発揮

  3. 8

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」