少子化対策の切り札に? 世界初!AI予測モデルによる精液なしの男性不妊スクリーニング検査

公開日: 更新日:

 世界初の「精子採取なしの男性不妊の1次スクリーニングAI予測モデル」が、英国科学誌「ScientificReports」(2024年7月31日付)に紹介され、国際的な反響を呼んでいる。男性不妊治療は少子化が進む国の課題のひとつだが、診断に必要な精液検査のハードルが高いことが治療の障壁となっている。この技術により血液検査のみで男性不妊リスクの判定ができれば、治療が必要な男性が浮き彫りになり、男性不妊治療は大幅に進む。AI予測モデルの開発者で論文の筆頭執筆者である、東邦大学医学部泌尿器科学講座准教授の小林秀行医師に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

「私たちは、血液検査によるホルモン値の測定だけで男性不妊リスクを測定するAI予測モデルを、2011年から10年間に男性不妊の検査で訪れた3662人の精液ならびにホルモン検査の臨床データを用いて構築しました。その精度は約74%で、男性不妊症の中でも最も深刻な非閉塞性無精子症(精子が通る管は正常だが、何らかの原因で精巣で精子の生産ができなくなり無精子症と診断されたケース)では100%の正答率でした」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴