長生きしたけりゃ最後は噛む力(4)「口の衰え」がフレイルを招く

公開日: 更新日:

 最近よく耳にする「フレイル」という言葉をご存じでしょうか? 簡単にいえば、加齢により心身が衰え、病気や要介護になりやすい状態、健康と要介護の中間の状態をいいます。

 体だけでなく意欲の低下や人との付き合いも減っていきますが、フレイルは正しい対策をとれば元に戻すことができ、フレイル予防は要介護の予防になるのです。

 フレイルは、まず口から始まります。「オーラルフレイル」です。

「口の働きが衰え、噛んだりしゃべったりする力が低下すると、栄養不足を招き、体力の衰えや免疫力、意欲の低下を招きます。ひきこもりになる人もいて、ますますフレイルが進み、いずれは要介護になってしまいます」

 日本顎咬合学会の金沢紘史次期理事長は、フレイルを防ぐにはオーラルフレイル対策が重要と強調します。

 口の衰えを放置せず、早期発見、早期治療をすればフレイル、ひいては要介護予防になるというわけです。来年から実施予定の「国民皆歯科健診」も、オーラルフレイル対策の一環といえます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    藤川阪神のドラ1指名は高卒投手か…最速150キロ超で《潜在能力の高さは世代ピカイチ》

  2. 2

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  3. 3

    谷原章介長男の芸能界挑戦で改めて感じる器の大きさ…実父・いしだ壱成と共演の可能性も

  4. 4

    目黒蓮“おバカキャラ封印”でますます上がる俳優業のハードル 「何をやってもキムタク」化の不安

  5. 5

    小泉孝太郎を他者第一にした "師匠"いかりや長介の教え

  1. 6

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 7

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 8

    失敗を失敗でなくしてくれた…ふかわりょうの恩人に対する深い愛情

  4. 9

    森七菜の移籍トラブルと重なる伊藤健太郎の不義理退所…チラつくステージママの影

  5. 10

    昇格決定的の中日・井上二軍監督は立浪監督と何から何まで“正反対”《明るさと社交性のある熱い男》