著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

白血病を克服した池江璃花子選手の復活は患者にとって大きな励みになった

公開日: 更新日:

 最近の明るい話題として、競泳池江璃花子さん(23歳)が、今年8月に開催されるパリ五輪への出場を決めたことが挙げられるでしょう。

 2018年、池江選手は抜群の強さをみせ、期待されていました。50mと100m自由形、50mと100mバタフライ、400mフリーリレー、400mメドレーリレーの6種目に出場し、そのすべてで優勝でした。しかし、突然、「急性白血病」と診断され、2019年に入院治療されました。

 急性白血病の治療には、抗がん剤と大量のステロイドが使われ、それによる筋力低下は必至です。治療の詳細は分かりませんが、造血幹細胞移植を受けたとすると、さら全身のダメージは大変だったと思われます。当時、池江さんが「思っていたより、数十倍、数百倍しんどいです。 三日以上ご飯も食べられない日が続いています」と語ったと報じられていた記憶があります。

 幸い病気を克服され、そして競泳にも復帰し、見事に復活されたのです。さらに、パリ五輪の日本代表選手になりました。3月のパリ五輪代表選手選考会をテレビで拝見しました。おそらく、本番までにはさらに記録を更新するだろうと思われました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在