後悔しない歯科治療(1)「銀歯」は弊害が多く海外は禁止している

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 中高年なら、子どもの頃の虫歯治療での選択肢は「銀歯」の一択だったはず。現在でも銀歯は虫歯治療の主流であり、何らかの形で銀歯が残っている成人は、全体の7~8割を占めるとみられている。

「しかし、冷たいものや熱いものを口にすることで温度変化にさらされたり、噛むことで圧力が加わったりすることで銀歯から金属イオンが溶け出すようになります。その結果、金属アレルギーを引き起こしたり、老化を早めたりする弊害が指摘されています」と、アイムスデンタルクリニックの今枝誠二院長は言う。

 実は、そうした弊害を避けるため、すでにドイツやスウェーデンでは銀歯による治療が禁止されている。また、虫歯治療は「ミニマルインターベンション(最小限の侵襲)」が国際的な標準になっていて、なるべく削らない治療が行われているのだ。

 銀歯を詰めたり、はめたりするのに、虫歯の周囲の健康な部分の歯も削って形を整える必要がある。最後に銀歯をセメントで固めるのだが、経年劣化で隙間ができて外れたり、再び虫歯になったりする可能性が高い。銀歯の寿命は5年前後とされ、銀歯の治療を繰り返すうちに歯がなくなっていく。

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