白内障手術失敗体験談(8)「医療ミスではないのか?」執刀医に尋ねてみた

公開日: 更新日:

 リカバリー手術が成功し、正常な視力が戻ったいま、私の胸をよぎったのは「医療ミスはなかったのか?」という疑惑です。

 連載にあたり、改めて最初に私の白内障手術を行った眼科医院を訪ねました。院長は国立大学医学部出身のベテラン眼科医です。白内障の手術は白く濁った水晶体を超音波で砕き、それを吸引して取り除き、そこに人工レンズを装着して終わります。たいてい15分程度で終わる簡単な手術のはずです。ところが、私の場合は60分あまりかかったうえ、誤って水晶体後嚢を破損。核片が硝子体に飛び散り、手術続行が不可能になったのです。 

 ──「後嚢破損」の前に手術を中断する選択肢はなかったのですか?

「途中でやめたら、水晶体が膨らんできていろいろ合併症を引き起こし悪さをするので、やめることはできませんでした」

 ──手術前に後嚢破損の可能性を予測できなかったのですか?

「わかっていたら無理はしません。破れるのは瞬間なので、兆候を予測することはできません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853