認知症を発症してからもお酒は飲んでいいのか…注意点は?

公開日: 更新日:

 認知症を発症した親と以前のように一緒に晩酌したい--。そう希望するご家族も多いのではないでしょうか。アルコールはかねて認知症との関連が指摘されてきました。日本酒3合以上といった大量飲酒を長期間にわたって続けると、脳の前頭葉を萎縮させ、認知症の発症を促進させると明らかになっています。また、すでに認知症を発症した方が大量飲酒をすると、認知機能の低下速度を速めるリスクがあると報告されています。

 一方で、少量であれば認知機能への悪影響はないとされています。認知症患者さんの飲酒は絶対にダメだと思っている方が多いのですが、発症前からお酒を飲む習慣があるがアルコール依存はなく、肝機能障害もない人であれば、発症後もお酒を飲んで構いません。

 ただ、認知症患者さんがお酒を飲む際は、必ず家族が同席して飲酒量を確認してください。発症前は「このくらいにしておこう」と、自分で量を制限できていた人でも、認知機能の低下により量をコントロールできなくなります。日本酒であれば1合、ビールであれば350ミリリットルにとどめるといいでしょう。ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は度数が高く、酔いやすいのでなるべく控えてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり