著者のコラム一覧
新井平伊順天堂大学医学部名誉教授

1984年、順天堂大学大学院医学研究科修了。東京都精神医学総合研究所精神薬理部門主任研究員、順天堂大学医学部講師、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て、2019年からアルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と研究を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。1999年、当時日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2019年、世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。著書に「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法」(文春新書)など。

老親の「動こう」「楽しもう」という気持ちを尊重しサポートしよう

公開日: 更新日:

「祖母をディズニーランドに連れて行ってあげればよかった」

 58歳の女性は、今でも悔いていると話します。

「祖母」は、30年ほど前に亡くなりました。93歳だったそうです。

 祖父は早くに亡くなっており、祖母はその女性の実家もある広島県で、息子夫婦(女性の母親の兄夫婦)と住んでいました。

 おいしいものが好きで、散歩が好き、デパートでの買い物が好き。近所に友人も多く、孫である女性は「話が楽しくて、魅力的な人。人生の大先輩としても憧れの存在」と言います。

 女性は大学進学で上京。「卒業したら地元へ戻ってこい」という両親を説得し、東京の企業へ就職しました。

 かねて、祖母から「ディズニーランドへ行きたい」と幾度となく聞いていたのですが、仕事が忙しくてままならず。少し余裕が出てきた時には、祖母は80代半ばでした。

 今こそ有休を取っておばあちゃんとディズニーランドに行き、夜はホテルに一緒に泊まっておいしいものを食べよう。私がごちそうするよ--。そう連絡すると、女性の母親から電話が。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主