大腿骨頭壊死症で引退…元オリックス西浦颯大さんが苦闘を語る

公開日: 更新日:

西浦颯大さん(元プロ野球選手/22歳)=両側特発性大腿骨頭壊死症

 異変は2020年のシーズン終盤、左のお尻まわりに筋肉痛のような痛みを感じたことでした。歩けないほどの痛みではなかったので様子を見ていたところ、数日後、一軍に呼ばれて試合に出ると左股関節の骨に痛みを感じました。その日は乗り越えたものの、2試合目に出場した後には痛くて歩けない状態になりました。

「もう無理だ」となってトレーナーさんに相談して病院に行き、その時の診断は「疲労骨折」でした。でも、ひどい痛みが続いたのでセカンドオピニオンでいろいろ調べてもらったら「両側特発性大腿骨頭壊死症」とわかったのです。

 痛かったのは左股関節だけでしたけれど、検査をすると右股関節にも壊死がありました。その段階で医師から「復帰は諦めたほうがいい」と告げられ、「そんなにひどいんだ」と思いました。それまでなんでもなかったので、意外というかなんというか……。

 大腿骨頭壊死症は股関節の病気のひとつで、大腿骨頭の血流が悪くなって骨の組織が壊死してしまう国指定の難病です。ただ、壊死しただけでは痛みはなく、関節が変形して破壊されることで痛みが出るようです。原因は不明です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  2. 2

    旧ジャニーズ“復活”で女帝復権か…米国でスルー状態のTravis Japanを日本メディアが一斉ヨイショの裏

  3. 3

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 4

    巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却

  5. 5

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  1. 6

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  2. 7

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 8

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  4. 9

    番長・三浦監督の正体《サラリーマン、公務員の鑑のような人格》…阪神FA移籍せず残留の真意、堅実かつ誠実

  5. 10

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点