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松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

ノンストップで30曲を歌い続けた70代半ばのポールの言葉

公開日: 更新日:

 医者という職業とは別に、私は人生の楽しみとして40年以上前からポップミュージックのさまざまなライブを見てきました。その中で近年、最も驚かされたことのひとつに、2017年4月に行われたポール・マッカートニーの来日コンサートがあります。

 ポールは1942年6月18日生まれなので、そのとき74歳。常識的には、ロックコンサートを開くことなど、あまり考えが浮かばない年齢でしょう。

 しかし、17年4月30日の東京ドームにおいて、なんと2時間40分ほどにわたり、途切れることなく30曲以上もの曲を歌い演奏し、実にパワフルなステージを披露してくれたのです。しかも水分補給ほとんどなし、というパフォーマンスには本当に驚かされました。

 顔の表情は若々しく、声量も豊かで、とても70代半ばとは思えませんでした。黒のジャケットを脱ぎ白シャツ一枚になっても、お腹回りにぜい肉は見えず、体形もスマートなまま維持されていました。

 20代のときと比較すれば、それなりの経年変化はありますが、1960年代から70年代に活躍したロックバンド「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング」など同年代の英米のロックスターのその後とは比べものにならないくらいスマートなのです。ポールのこのパワーと若さは、一体どこから湧いてくるのでしょうか。

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