悪玉コレステロールが高いほど長生き 老年学研究者に聞く

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 健康で長生きしたければ、粗食をやめなさい――。こう言うのは、「長寿の嘘」(ブックマン社)を上梓した日本応用老年学会理事長の柴田博氏(医学博士)。さまざまな分野から老年学を長年研究する柴田氏に、健康長寿のために“本当に必要なこと”を聞いた。

脳卒中がんなどの総死亡率も低くなる

「コレステロールは低い方がいい」「肉は少なく、魚を中心に」「BMI(体格指数)が肥満なので痩せなくてはならない」「脂肪の多い食事は避けるべき」などと、思い込んでいないか?

「よく知られる長寿・健康学はほぼ間違い。国際的に評価されている論文は、まったく逆のことを示しているのです」

 いわゆる悪玉といわれているLDLコレステロール、総死亡率、循環器疾患死亡率の関連を60歳以上で検討した世界中の論文を総合評価した、世界初の研究が2016年に報告された。

 それによれば、19の対象集団のほとんどがLDLコレステロール値が高いほど総死亡率が低く、長生きするという結果だった。

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