著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

あの吉原の夜の揉み合いは私に戒めを与えてくれた

公開日: 更新日:

 言論人の先達から礼状と卒寿の記念ハンカチが届いた。

 連載第1回で「『田原総一朗の朝食』という動画が密かな人気を博している」と、書いた。

 男が朝飯を準備して、胃に収めるシーンは、なぜか引きつけられる。男の手料理と称して中華鍋を使ったり、ドレッシングやソースを駆使してテーブルを彩る食卓を映したら、これほど人気を博すこともなかっただろう。冷蔵庫から取り出し、すぐに口に運ぶ朝食だからよかったのだ。シンプル・イズ・ベスト。

 記念ハンカチをありがたく頂戴しようと思ったら、ふと、こんな光景を思い出した。

 1980年5月16日。

 大平内閣不信任決議可決のその日、物書き稼業の新米だった私は吉原にいた。

 週刊誌の編集部デスクが、風俗取材未経験の私を吉原のソープに連れてきたのだ。初のソープ体験を終えてホッコリして浴室から出ると、廊下で店長とデスクが揉み合っていた。トラブルか?

「もう来れなくなるから、やめてください」

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