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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

伊勢谷友介の逮捕で思い出す 麻薬Gメンの内偵に同行したこと

公開日: 更新日:

 俳優・伊勢谷友介容疑者が大麻所持容疑で逮捕された。薬物のなかでも「初心者用」といわれる大麻だが、伊勢谷の自宅リビングの机の引き出しに小分けにされた大麻は計20・3グラムとたばこの巻き紙500枚は約40回分になる量だった。

 覚醒剤は割とカップルで快楽を求めて使うことが多いが、大麻は「パーティー」で仲間と使用することでも知られている。常習者になると、ひとりで吸うケースも珍しくない。伊勢谷も「自分で使うためだった」と供述しているが、「仲間をかばうため」との見方もある。

 今後の捜査の焦点は入手経路。かつて大麻は夜のお店で売買していることが多かった。知り合いの麻薬Gメンの内偵捜査に同行したことがある。新宿の路地裏、雑居ビルの地下にある小さなカウンター中心のバーだった。

「大麻の取引場所になっている」との情報を基にした捜査だった。客として一緒に入った。サラリーマンらしき人はいない。ミュージシャン崩れのような人や学生風と昭和の薫りが漂っていた。ひょっとすると、「大麻あるよ」と誘導してくることもあるかと思ったが、初めての客に警戒心が働いたか、そぶりも見せない。バーテンと雑談しながらGメンはこんな話を聞いていた。

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